オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
別に苦労自慢をしたいわけではないんですが
そうそう、
卒業・修了制作展 3月1日~6日
です。
会場は例年通り、愛知芸術文化センターと本学資料館の二箇所。
いずれにせよまた大学に行かねばならない用事もあるので、資料館の展示を見るついでに行こうかと思います(いや待て、「ついでに展示を見てくる」であるべきなのか)。
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さて話は変わりますが、またしても先日校了した翻訳の話でも。
原文は基本的にはフランス語で、他の言語の引用などもほとんど出てきませんでした。
ただ…一箇所、五行くらいオランダ語の引用が。
後から話し振りを聞く限り、先生も想定していなかったようですね。
こんなこともあろうかと……というわけではありませんが、私は多少オランダ語も独学していたので、翻訳してみることにしました。
…が、十七世紀初頭(シェイクスピアと同時代)の文献であるせいか、現代オランダ語とはいささか違う変則的な表記が登場。他にも複合語なのか、『講談社オランダ語辞典』には登場しない単語もありますし、第一「基礎文法はわかる」という程度だと、前置詞のニュアンス等は難しいことが多いですね。
辞書に出てこない単語をネット検索にかけてみたところ――今翻訳しているのとまったく同じ文章がまず出てきました。
まあ、とうに著作権も切れた何百年の前の(しかも有名な)文献ですからね、前文ネットで公開もされています。
さらに調べると、今度はもっと近代の研究書に同じ箇所の引用が載っているのが見付かりました。
とりあえず、研究者の間ではしばしば引用されてきた箇所であることは分かりました。
その研究書そのものは英語だったので、隣に英訳でもないかと思いましたが…残念! ありませんでした。
結局、文脈からの推測や、英語やドイツ語との類推(語形も結構似ているものが多いですね)をフル動員して何とかしましたが。
その後オランダ語の大辞典(全三巻!)も入手しましたが、正直、これでも十七世紀のオランダ語までカバーするのは難しそうです。英語くらいメジャーだと、並の辞書でもシェイクスピア時代の英語もかなりカバーしているのですが。
後でチェックをいただいた別の先生はある程度オランダ語の心得もあるらしいので、ほぼ大丈夫だろうと思います。
(芸術学3年T.Y.) テーマ : 芸大・美大・その他美術系学校 - ジャンル : 学校・教育
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