オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
論をぶつのが性ならば…
※ 知らない方は、哲学者の名前だということだけ念頭に置いていただければ結構です。
答え:私も数えてません。
…いやすいません。直接レヴィナスの名前を出したりはしていないので、どこまでなのか数えられない可能性も高いですね。レヴィナス研究者である内田樹氏の名前を出したことはありますが。
そもそも、私はレヴィナスの初期著作を少々読んだ程度で、主著の『全体性と無限』はまだ読み通していない程度ですから、援用すると言ってもたかが知れていますし、万一真面目に論じたりしたら、私の解釈が正しいかどうかもアカデミックな筋からは問題視されそうですが。
ただ、一連の記事を書く少し前~書き始めた頃、「このアニメを語るにはレヴィナスの哲学が必要だ」というよくわからない思い込みに駆られて、しばらく脇に置いていたレヴィナスの著作を再び読んだりしていました。
変な熱に駆られるのはほとんど病気ですね。
とは言え、アニメ論はアニメ論、毎回ネタバレを警告していることからも分かる通り、論じられているアニメを観た人にこそ読んでほしい、という思いがあります。そこで哲学者の名前や哲学書から持ってきた概念を引用しても、誰もついて来なくなるだけですし、不要に敷居を高くしないよう心がけてはいるのですが…これでも、はたしてアニメファンに読まれる類の文章なのか、どうか。
岡田斗司夫氏も述べている通り、「語りたがり」こそオタクの条件のようなものですが(『オタク学入門』)、私には「オタク友達」のようなものはほとんどいませんし、このブログ読者のアニメオタク率も…と考えると、誰に向けて書いているのやら、不思議な話ではあります。
専攻で学生の手により発行している雑誌『PLUS OPUS』で「となりのトトロ」を論じた時も手法としては似たようなものだったのですが、概ね好評ではありました。まあ、相当に注意して、一般に通用しそうなメジャーなネタを選びましたしね。
まあ、こういうしょうもない理由からでも勉強するのは良い、というところもありますが…(ただし「役に立つ」という保証はしません)ただ、学徒として論文を書くならば、今度は哲学の方を中心にして、もっと厳密に書かねばいけませんよね。
いよいよ「まどか☆マギカ」放送再開、後はただ待ちましょう。
(芸術学4年T.Y.)
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