FC2ブログ

小説を読む時のイメージ

好き勝手書こうとと思えば書けるのですが、読んだ/観た新書とライトノベルとアニメの紹介以外に書くことがあるのか、とふと思います。
ゴールデンウィークはもっぱら寝ながら洋書(本業の学問のテキスト含)とライトノベルと新書の読書でしたからねえ…
しかも、“ライト”ノベルだからといって常にすぐ読み終わるとは限らず、まして色々ローテーションで読んでいればなおさらです。何巻も出ているシリーズ物はある程度読み進んでから語りたいところですし。

というわけで、特定作品の話ではありません。

皆さん、小説を読んでいる時にはどんなビジュアルが思い浮かびますか?

実写のようなビジュアルか、もっと漫画的な映像か、あるいはビジュアルイメージをあまり持たない人もいるかも知れません。
ライトノベルの場合、読み始める前に表紙や口絵でイラストを見るので、それに引きずられたイメージを抱く可能性は高いでしょうが、イラストに違和感を抱くことがあるかも知れません。

私の場合、イメージが鮮明なほど漫画的になってくる気がします。特に人間の風貌の場合、細かに記述するほど戯画的になってくる、ということもあるのかも知れません。それに私は漫画を描いていたことがありますから、自分で描くことを考えて(画力が追いつくかどうかは別)どう表現するか、という考える面もあります。
イラストの影響…ライトノベルでは最初からイラストに任せているのか、詳細な描写は元より放棄しているかと思われるケースも見られますから、そういう場合、読みながらイメージを作るためにイラストを見直すよう仕向けられますね。
が、イラストがそれほど参考にならないと思われたり、イラストに違和感を抱いたりするケースも少なからずありますね。

ライトノベルからは若干離れますが、ビジュアルイメージが豊かな小説家と言うとまず思い付くのは京極夏彦氏ですね。さすがデザイン専門学校出身だけのことはある。
ところで、京極氏の叙景文には相当演出がかった特徴があります。
たとえば、『鉄鼠の檻』の舞台となる禅寺は「水墨画」のように「白黒」なイメージだと述べられ、そこに振袖娘が現れる場面は白黒にそこだけ色が入ったようだと書かれます。しかしもちろん――雪で一面白いことを考慮しても――禅寺の建物にも色がないということはありません(ですからもちろん、あくまで「イメージ」だと言われています)。
要するに、白黒映画か漫画で急にカラーが入るような演出であって、実景の描写というよりも映画のスクリーンを記述しているような、フィクショナルな描写なのですね。
もちろん、だから現実の描写より劣っているといった話ではありません。むしろ、京極氏が一貫して「妖怪」を扱っていることを考えれば、むしろ現実と虚構の境を相対化することが重要なのだ、とも言えます。まさに虚構である「妖怪」がいかにして現実に入り込むか、というところが味噌なのですから。
こういうフィクショナルな演出の入った描写が写実的な叙景文に合流しても違和感がないというのは、読者たる我々の方が虚構的イメージに慣れているからなのか…その辺はまたの機会(あれば)に。

さて、では小説に登場する動物にはどんなイメージを抱くでしょうか? 写実的な動物か、デフォルメされた動物か。
私の場合、動物は写実的なイメージになることが多いですね。漫画を描くにも、人物と違って動物は実物や写真、図鑑を見て描いていたせいかも知れません。
その分、イラストに違和感を抱くことが多いところでもあります。イラストレーターのデフォルメ加減とこっちのイメージが合わないと…さらに言ってしまえば、動物を描くのが得意でないイラストレーターも少なからずいる、ということもありますが。動物の大人と子供をどう描き分けるかとか、意識しないとなかなか学べないポイントですね。
架空の動物についても、どちらかと言うと(最近のゲームのCGのような)写実的なビジュアルが浮かびやすいのですが、これが喋って人間臭いリアクションをするマスコットのような奴だったりすると、どういうイメージが適切なのか難しいところですね。とは言え、(漫画化・映像化した時にどんなのが動かしやすいかというのとは別に)こっちの頭の中ではイメージができてしまうのです。
                           (芸術学4年T.Y.)

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へ
にほんブログ村 人気ブログランキングへ

テーマ : 芸大・美大・その他美術系学校 - ジャンル : 学校・教育

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

当ブログはリンクフリーです。

引用もフリーです(出典明記していただけるとより有難いですが)。

コメントは返信しないことも多いですが、基本的にちゃんと読んでいます。

実名での仕事
7ページだけですが、拙稿が掲載されています。
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
カレンダー
02 | 2021/03 | 04
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
参考文献
私が展開している思考の拠り所など(一部)。
スポンサー広告