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しつこくもオタクの条件

にほんブログ村で、ジャンル別ではなく総合ランキングだと、たまに1万位以内に入るくらいです。
今日は9000位以内に入っていました。
日本中で1万の指に入るブロガー……微妙ですね。

今日は一日寝ていただけ(いつものこと)なのであまりネタがありません。
折角なので、昨日に引き続いて「オタクの条件」に関わる話でもしましょうかと。
もちろん、「オタクとは何か」と問いだせば、十人十色の「定義」が出て来る方が自然なのですが、それは踏まえた上です。

今度は再び、斎藤環氏の近著から。
まず斎藤氏は一般的な言葉の用法に基づいて、「おたく―萌え」と「マニア―フェティシズム」の区別を論じます。

・「おたく―萌え」的対象:アニメ、TVゲーム(ギャルゲー中心)、ライトノベル、声優アイドル、特撮、C級アイドル、同人誌、やおい……。
・「マニア―フェティシズム」的対象:切手(収集)、書籍(ビブリオマニア)、オーディオ、カメラ、天体観測、バードウォッチング、昆虫採集、ロック、ジャズ、その他収集関係全般……。

 もちろんこのようにはっきりと区分できない領域も存在する。たとえば「漫画」や「鉄道」は、おたく的視点からも、マニア的視点からも愛好されうる。しかし、そうした煩瑣な議論は、今は措こう。
 あらためてはっきり見えてくるのは、おたくにおける強い「虚構志向」と、これとは対照的なマニアの強い「実体志向」である。
 マニアにおいては、愛好の対象が気ってであれ本であれ、「オリジナル」や「現物」が圧倒的に尊重される。切手の画像だけを収集して喜ぶ切手アニマはいないし、昆虫のフィギュアだけを集めても、昆虫マニアからは相手にされない。この点はそっくりそのまま、フェティシズムにも該当する。フェティシズムにおいても、愛着の対象の実在性は不可欠であるからだ。
 これに対して、「おたく」の「萌え」の成立には、そうした意味での「実体志向」は乏しい。(……)
 さらにつけ加えるならば、「萌え」は視覚的で全体を志向し、「フェチ」は視覚以外の感覚に大幅に依存しつつ、「部分」を志向する、とも言える。
 具体的には「メガネ萌え」のおたくが、必ずしもメガネの実物に関心があるわけではなく、あくまでもメガネキャラの画像を愛好する、という点がまずあげられる。
  (斎藤環『キャラクター精神分析』、筑摩書房、2011、pp.189-190)


「ミリタリーオタク」という概念はもう死んでいるのだろうか、とふと思ったりもしますが、それはさておき。

やはり学問は「オタク」寄りに思えるのは気のせいでしょうか。
学徒として名著や新しい論文を読もうと欲する時、重要なのはその内容であって、「貴重な初版本」を所有することにこだわりはしないでしょう。内容が同じなら、再版でもPDFファイルでも同じのはずです。
実物を見て調査したり(美術研究ではこれも必要です)、実験をしたりするのも、あくまでそこから得られるデータを求めてのことでしょう(例えば、美術品の実物を所有することを求めるのは「研究者」ではなく「コレクター」です)。
私が語学のオタクだというのは周知の事実で、そうでなければデンマーク語の勉強なんてできませんよ。

…今回、この先の考察はありません。
それでは。
                           (芸術学4年T.Y.)

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Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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