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日中関係の今後

中国の江沢民前国家主席が今月6日に死亡していたというニュース、ほぼ確定のようですね。

今更な話ですが、中国の反日ナショナリズムを始めたのは江沢民です。つまり、ここ20年足らずのことです。
中国が65年前の戦争のことを持ち出すからといって、その時から対立が続いているわけではありません。
13億という数の人間を束ねる手段は、今やそれくらいしかなかった、とも言えますが。

そう言えば、最近紹介したライトノベル『羽月莉音の帝国』5~6巻にかけては革命部が中国に進出する話があり、明らかに江沢民をモデルとする反日ナショナリズムの祖が敵となり、中国の権力闘争に踏み込むという展開でした。
まあ敵ということは最後は……なわけでして、それから半年もしない内に(6巻は今年の2月発売)現実がこうなってしまうとは、思わず予言的中! とでも言いたくなるような…たまにこういうことがあるんですよね。

しかし現実の問題はもちろん、すでに高齢だった江沢民より、今後のことでしょうね。

 中国共産党の次期総書記就任が確実視される習近平国家副主席が、浙江省党委員会書記だった次期に駐中国アメリカ大使と会談した際、ハリウッドの戦争映画が好きだと話していたことが、今回の〔ウィキリークスによる〕外交公電リークで明らかにされて話題になったが、これには日本に対する重要な言及が含まれていた。
 (……)
 このなかで日本人にとって見逃せないのは、習氏が「アメリカ人は明確な価値観を持ち、善と悪をはっきりと分ける。米国の映画では善がつねに勝つ」(米 「ニューヨーク・タイムズ」紙)とアメリカ人気質を持ち上げた一方で、「多くの中国人が抗日戦争で死んだ」(同前)とあえて述べていることである。
 習氏は、太子党と呼ばれる中国共産党幹部の師弟グループのホープであり、江沢民元国家主席に近いと目されている。(……)
 尖閣諸島の問題などで現在の日中関係は戦後最悪といわれるレベルにあるが、それでも現政権の胡錦濤主席も温家宝首相も中国では“親日”に位置している。それが習政権の誕生によって、江沢民時代のレベルに戻る可能性をこの公電は暗示しているが故に、日本外交にとっては無視できない材料となるのではないか。
 (上杉隆『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』、光文社新書、2011、pp.39-40)


結局、この親日とか反日というのは、政治的なレベルでは、「反日ナショナリズムで国をまとめること」と「日本との関係から得る利益」との間で中国政府がどういう手を取るか、という問題です。

さて、どうなる。
                           (芸術学4年T.Y.)

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Author:T.Y.
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