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草食系と天然ジゴロ系

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 ~~~

前置きの文面を考えるのも面倒なので、またしても引用から始めます。

 T君はIT関連の会社で契約社員として働く24歳。(……)
 昨年、男友だち4人でタイへ旅行に訪れたときも、そのうちの2人は現地で歓楽街に遊びに出かけていきましたが、T君ともう1人はホテルに残ったとか。そのことに関する発言がとても興味深いものでした。

 (……)
 T君 バンコク市内の寺院や応急をいろいろ見て回ることになっていたんですよ。せっかくタイに行ったんだから、涅槃仏とか、この目でちゃんと見たかったし。だから翌朝の観光に備えて、今夜はゆっくり休んで、体力を温存しておこう、と。寝不足のまま観光に出かけるのは損だと思ったんです。
 北村 しかし、タイの夜を経験するのも、非日常というか、旅ならではの楽しみだと思うけど。まあ、確かに性感染症の問題はあるんだけどね。
 T君 いや、別に性欲の処理なら、日本でいつでもできるんじゃないかって。
 北村 …………。

 さすがの私も、絶句せざるをえませんでした。立場上、タイで風俗店に行くことは決して奨励できませんが、若い男性なら、普通は「夜の観光」のほうに興味を抱くのではないでしょうか。
 (北村邦夫『セックス嫌いな若者たち』、メディアファクトリー新書、2011、PP.26-27)


「なぜタイくんだりまで行って歓楽街に出かけねばいかんのか」と思った私もいい加減末期でしょうか。

このz前後は「草食系男子」に関するくだりでして、その手の男性が近年増えていると言われればそうなのかも知れません。「日本人全体がセックスレス化している」という本書の分析も(統計データの読み方がどこまで正しいか確証はないものの)ありそうな気はします。
しかし「若い男性なら(……)普通」と言われると、「普通」とは何ぞや、と改めて考えたくなります。

…この話はあまり発展させる気が起こらないので、「草食系男子」に話を移します。
北村氏は森岡正博氏による定義(修正版)、

「草食系男子とか、心が優しく、男らしさに縛られておらず、恋愛にガツガツせず、傷ついたり傷つけたりすることが苦手な男子のこと」

を採用しています。「恋愛に消極的な男子のこと」と定義されることもありましたが、それは今や一面に過ぎないようです。

逆に、女癖が悪いのは「草食系」だ、という説もありましたね。
雑誌を処分してしまったので、いつ・誰の発言か確認できませんが、確かタイガー・ウッズの不倫スキャンダルに関してでした。「これは一匹の獲物を狙いを絞って狩りをする肉食獣のやることではなく、目の前に草があれば次々と食べてしまう草食獣のやることだ」という趣旨で、ああなるほど、と思ったものです。
もっとも、そういうタイプを表すには別の用語があったりするそうですが。

(……)「外見は草(食)だけど、中身は肉(食)の若者」を表す隠喩として「ロールキャベツ」という名称がときに使われます。一見、女性には無害でおとなしそうなタイプながら、実はかなりの女好き、というタイプですね。
 一方、ベーコンアスパラ巻きは、お弁当のおかずなどにも多用される、ゆでたアスパラをベーコンで巻いて炒めた料理。外側が肉、内側が草という点で、先ほどのロールキャベツとは真逆になります。そこから、「外見は女好きで性欲が強そうに見えるけれど、実はセックスにタイしてきわめて淡泊な男子」を「アスパラベーコン」と表現するようです。
 (同書、p.30)


ここで思い出したのですが、近年漫画やライトノベル等々の主人公にも、前者の「ロールキャベツ」系、しばしば見かけるようになった気がします。
一見すると可愛くて大人しそうだけど、女の子には結構手が早い、(物語の仕様上)可愛いこともあって女の子にはモテる、(恋愛ものの基本で)女心には鈍いけれど、その分無自覚に女の子を落とすような行動・言動を連発する――という感じの、あえて言うなら天然ジゴロ(あるいはホスト)系というタイプですね。
将来像もまず「ホスト」が思い浮かんでしまうタイプですが

このブログでも何度か取り上げてきた作品で言うと、志村貴子『放浪息子』の二鳥修一とか。「女の子になりたい」女装少年でありながら2回も女の子に告白してますしね。

まあ、そういうタイプは感情移入の対象にはなりにくいんでしょうが、結局、必ずしも主人公に感情移入しなくてもいいんですね。

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(2011/06/29)
北村邦夫

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                           (芸術学4年T.Y.)

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T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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