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幸福についての試論

昨日は二度目の訪問者100人超えと、アクセス数は伸びていますが、それと負の相関を示すように拍手や各種ランキングの方は不調です。
ネタが妙な方向に偏りすぎているせいか(たいてい、何でもない日常記事の方が人気だったりします)、画面内にクリックするものが多すぎるのか…? 見込みのないものは削ってみます。
それから、AMAZONの商品画像、最大サイズにしてみましたが、ちょっとはみ出しますね、テンプレート仕様の都合上。ご覧のPCの設定にもよると思いますが。

ところで、AMAZONのメールアドレスを(今更ながら)普段使っているアドレスに変更しました。
……届いたメールの大部分がAMAZONからに。

 ~~~

物質的豊かさは幸福と結びついているか、という議論がよくありますね。

まあそりゃ、この通り便利なものに囲まれ、衣食住に不自由せず、長生きできるのが「そうでない状態」に比べたら良いことは事実でしょう。
その意味で、「物質的豊かさと幸福には関係がない」とは言えますまい。
ただ注意すべきは、これは「現在の豊かさ」を知ってしまった視点から「そうでない状態」と仮想的に比較している、ということです。

犯罪には金目当てのものが多いのですが、往々にして、そういう犯罪を行うのは必ずしも貧困層ではなかったりします

何より、これからもっと豊かになっていけば、それに相関してますます幸福の総量が増大していくのか――と考えると、どうもそれがどういうことなのか、上手く想像できません。

このように、豊かさと幸福は関係しているが、必ずしも直結しない、と考えると、そこから一見すると正反対の二つの方向の考えが導けるように思われます。

1. 人間は周りとの比較でしか、幸福を感じられない。

つまり、誰もが平均して豊かになれば、その中で「相対的に」低い位置にいることに不満を感じる、というわけです。
(この心理そのものは経験的に事実でしょう)

2. 幸福とは「端的に幸福である」というものであり、他との比較でどうこう言うものではない。

つまり「より豊かでない状態」ならば「より幸福ではない」、といった比較そのものが適切ではない、ということです。

 ―――

ここらでふと、小説(を原作とした漫画)から幸福に関するテーゼを少々。

魍魎の匣 ラスト1

魍魎の匣 ラスト2
 (原作/京極夏彦・漫画/志水アキ『魍魎の匣』5巻、角川書店、2010、pp.176-177)

これに対し、関口は思うわけですが――「ならば一番幸せから遠いのは君だ。そして私だ」と…


「あいつが感じてる幸せの背景は不幸色。けどどんなに周囲が不幸でも、ピントを幸せだけに合わせれば幸福。どれだけ幸福に満たされているように見えても、それを彩る背景は不幸一色。さっきの話でいうと主観と客観の差だろうけど、アタシから見れば不幸の塊の御園マユも、本人はみーくんが側にいれば幸せホクホクなんですって。こんなのがいればハッピーなんだから、あーら安上がり」
 (入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』、電撃文庫、2007、pp.184-185)


幸福を「本人が“幸福だ”と感じていること」と定義する限り、これらのテーゼは一つの真理でしょう。
ではこの定義自体を問うことはできるのか、それが幸福論の主題になります。

そして、人間を止めることなく、比較によるのではない「端的な幸福」――つまり「絶対の幸福」――に到達することはできるか――これが古今東西問われてきた問題です。
                           (芸術学4年T.Y.)

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T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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