オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
参考文献として使えるかどうかは微妙
さて、こちらの本。
アカデミー版カント全集の3巻、『純粋理性批判』(第2版)です。

今では一番定番の版ですが、ちょっとした特徴がありまして…

いわゆるひげ文字です。
形がちょっと変わっているだけで、あくまでアルファベットです。しかも、古いドイツ語に固有の文字なので、ラテン語の引用等は普通の字体です。
これを見せるとたいてい「かわいい」「カッコいい」など好評ですが、だからと言って読もうと思う人にはまだ会ったことがありません。
ちなみに、通常ドイツ語を習ってもひげ文字を扱うことはありません。テキストは当然、普通のアルファベット表記です。
カントの著作だって、現代文字の版もちゃんと出版されています。マイナーな文献や古文書を読む人以外には、まず縁がないでしょう。
だが読むとモテるぞ………というのは嘘で、モテるのは字だけです。読んでる本人には関係ありません。
なお、アカデミー版全集は、日本のAMAZONではこれしか見付かりませんでした。全巻セットでしょうか(しかも在庫なし)。
Werke: Akademie Textausgabe
それ以外でポピュラーな版はこれでしょうか。
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(芸術学4年T.Y.)
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