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室井まさね『るべどの奇石』

漫画の紹介です。

るべどの奇石 1 (ヤングジャンプコミックス BJ)るべどの奇石 1 (ヤングジャンプコミックス BJ)
(2011/04/19)
室井 まさね

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るべどの奇石 2 (ヤングジャンプコミックス BJ)るべどの奇石 2 (ヤングジャンプコミックス BJ)
(2011/10/19)
室井 まさね

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いし屋「るべど」では宝石、鉱石、化石……と様々な石を売っています。実在する石の他に、魚の化石のように見えて餌を食べて大きくなる「悪食」重力に逆らって上に落ちていく「落上」等、不思議な石も…
主人公は「るべど」の店主・御影硝子(みかげ しょうこ)、14歳。表紙に描かれている通り、三つ編みに眼鏡、セーラー服の少女です。ぶっきなぼうな男言葉で、山中に石を取りに行く時でもいつもこの格好。
ストーリーは毎回読切形式で、石に魅せられたり欲を掻いた人物が破滅する奇談から心温まる話、コメディ系のオチがつく話まで様々。

1巻巻末では諸星大二郎氏がイラスト付きで応援メッセージを寄せていましたが、作風にも通じるものがありますし、三つ編み眼鏡で地味な顔という硝子の風貌自体、何だか諸星氏の『栞と紙魚子』シリーズの紙魚子に似てるんですよね。

栞と紙魚子 1 新版 (ソノラマコミック文庫 も 16-1)栞と紙魚子 1 新版 (ソノラマコミック文庫 も 16-1)
(2007/10)
諸星 大二郎

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もっとも、諸星氏の場合、主人公は怪事に翻弄されるばかりということが多く、『栞と紙魚子』に至っては怪事が起きる理由すらない――登場人物たちも「この街ならそれくらいのことは起きるでしょう」と淡々としています(※)。
それに比べると『るべどの奇石』の方が大分人間的な作風ではありますね。

※ フランス文学者の巖谷國士氏が、人間の内面も細かい理屈も問わない「前近代的おとぎばなし」と形容していましたが、実に的確だと思います。
そうした評論が載っていたのはこちら↓

ユリイカ2009年3月号 特集=諸星大二郎ユリイカ2009年3月号 特集=諸星大二郎
(2009/02/27)
巖谷 國士、夏目 房之介 他

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                           (芸術学4年T.Y.)

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Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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