スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大スケールと爽快さ――ライトノベル『問題児シリーズ』

昨日の記事を書いていて思いましたが、ギャグ作品のおかしさを伝えるのは難しい…というのもさりながら、ただありきたりな言葉で作品を説明するだけというのは、別に私が書かなくてもいいのではないか…と思えてくるところがありますね。
別に自分が特権的な発言能力を持っていると思うわけではなく、「自分が言わなくても、他の誰かが言ってくれること」だと最初から思って物を言うのは無駄ですので…
やはり(客観的に見ての価値はさておき)「これは自分が語っておきたい」と思うポイントを探して語りたいものです(昨日もちろん、それを求めてはいました)。

しかし懲りずにライトノベル紹介。

問題児たちが異世界から来るそうですよ?YES! ウサギが呼びました! (角川スニーカー文庫)問題児たちが異世界から来るそうですよ?YES! ウサギが呼びました! (角川スニーカー文庫)
(2011/03/31)
竜ノ湖 太郎

商品詳細を見る

通称『問題児シリーズ』
「問題児たち」とは、石を投げれば第三宇宙速度に達してクレーターを作る逆廻十六夜(さかまき いざよい)、命令の一声で格下の相手を支配できる久遠飛鳥(くどう あすか)、ほとんどの種族と会話でき、友達になった相手の力を使うことができる春日部耀(かすかべ よう)の三人。全員、年齢は高校生くらいの少年少女ですね(十六夜が男で後の二人は女)。
そんな規格外の能力を持つ三人が「箱庭」と呼ばれるファンタジー世界に召喚されて活躍するストーリーです。
最初から途方もない力を持つ主人公たちが活躍する、いわゆる「俺TUEE系」ですが、そこは敵も圧倒的なスケールだったり一筋縄では行かなかったりするところで魅せます。何しろ「箱庭の世界」は恒星一つ並の広さで、修羅神仏が跋扈する世界です。

さらに、この世界での交渉や戦いは基本的に「ギフトゲーム」と呼ばれる、魔術的な契約に従ったルールあるゲームの形で行われます。「ギフト」というのは能力やアイテムで、それを賭けて行われるから「ギフトゲーム」です。
ゲームのルールによっては、力尽くでは攻略できなかったりもします。箱庭の世界のモンスターや修羅神仏は、こちらの世界で神話や伝説に語られるような存在なので、その伝説が攻略の鍵になっていることも多く、そうした謎解きもまたストーリーに入ってきます。

…と、設定をあれこれ説明してきましたが、もういいかも知れません。
少なくとも今までのところ、飛鳥の能力で従えられるのは格下だけですし、耀にしても箱庭では力不足を感じる展開を描かれていましたが、十六夜に関しては異常に強い上に即死攻撃も無効化、しかも神話・伝説の知識も豊富で謎解きでも主役と、ほとんど無敵の活躍っぷりで、何が来ても安心と思わせてくれます。

逆に、「平凡な(本当に平凡かどうかは置いておいて)主人公が何らかの力を与えられたり、適性を見出されてファンタジー世界に誘い込まれ活躍する」話は少なからずありますが、逆に元々途方もなく凄い主人公が活躍する本作も、「自分が活躍できる場を見付ける」という点では同じとも言えます。
むしろ、異能ゆえに元の世界では普通に生きられなかった三人ですから、元の世界の一切を捨てて箱庭で暴れることにも迷いがありません。その辺が爽快です。

もっともその分、「自分が楽しめる」ことを優先していて、世話役の黒ウサギの苦労が絶えないところですが。
そうそう、黒ウサギというのは表紙のウサ耳少女です。「箱庭の貴族」とも言われる希少な種族で高い能力を持っていますが、旗印を奪われ名前も名乗れなくなったコミュニティの世話役をやっていて、コミュニティ再建の切り札として異世界から「問題児たち」を召喚したわけです。
いわゆる「弱小チームがハイスペックだが癖のある奴らを集めて強敵に挑む」ストーリーでもあるんですね。
敵は「魔王」――ギフトゲームを強制する権限を持つ存在です。

まあ、何だかんだ言って「問題児たち」は仲間意識もコミュニティ再建に協力する気も十分にあって、そこまで内輪のことが深刻というわけでもないのですが。ただ、それとは別に黒ウサギを弄って楽しんでいるところもありますね。

ついでに、三人が来た世界は並行世界のようなもので、時代も違っており、たとえば十六夜の出身は現代ですが飛鳥は戦後の財閥解体の時代から来ています。その辺のネタもちょっとした見所です。


なお、長いタイトルの上に巻数表記がありませんが、2巻がこちら(表紙は飛鳥)↓

問題児たちが異世界から来るそうですよ?  あら、魔王襲来のお知らせ? (角川スニーカー文庫)問題児たちが異世界から来るそうですよ? あら、魔王襲来のお知らせ? (角川スニーカー文庫)
(2011/06/30)
竜ノ湖 太郎

商品詳細を見る

3巻はこちら(表紙は耀)です↓

問題児たちが異世界から来るそうですよ?  そう……巨龍召喚 (角川スニーカー文庫)問題児たちが異世界から来るそうですよ? そう……巨龍召喚 (角川スニーカー文庫)
(2011/10/29)
竜ノ湖 太郎

商品詳細を見る

                           (芸術学4年T.Y.)

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へ
にほんブログ村 人気ブログランキングへ

テーマ : 芸大・美大・その他美術系学校 - ジャンル : 学校・教育

コメント

2,3巻感想楽しみですw

2,3巻感想楽しみですw

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

当ブログはリンクフリーです。

引用もフリーです(出典明記していただけるとより有難いですが)。

コメントは返信しないことも多いですが、基本的にちゃんと読んでいます。

実名での仕事
7ページだけですが、拙稿が掲載されています。
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
参考文献
私が展開している思考の拠り所など(一部)。
スポンサー広告
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。