オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
無知の公開
8月中は物凄く忙しいという訳でもなかったんですが、午前中自動車学校で教習受けると午後から遠出するのは難しいですからね(ちなみに免許は無事取れました。もう運転したくない)。さらに今週末から連休は登山の予定があるんで、会期が9月23日頃までの展覧会(結構多いです)は今しかないかな、と、集中講義の合間を縫って。
しかし、じっくり見れば1箇所に2時間くらいかけてしまいますから、そんなに何箇所もは回れません。さらに、出かける度新たに本を買ってしまいます。大手の書店はもちろん、ミュージアムショップや駅の売店でも・・・通販や生協に注文した方が安いのは分かってるんですけどね。そして帰っても、まずは新しい本を読んでしまうと・・・進める予定だった学業が先送りになりますね。
さて、~~とは何のことですか?で触れた質問に私がどう答えたか、一応言っておきます。(落ち着いて考えれば、勿体振ることでもないですし)
「物理学って何するんですか?」
――基本的に我々の知る世界というのは、物質があって、そこにエネルギーが働いてますよね。押せば動く、空中で手を話せば落ちる、水を加熱すると沸騰するetc...しかも押した方向と反対に動き出すことはないと誰でも思ってますよね。つまり何らかの一般法則があるはずだと思う。そういう「物質とエネルギーの振る舞いに関する法則」を探求するのが物理学です。
ここで、我々の身体だってもちろん物質でできていて、食べ物からエネルギーを取っているんですが、生物という複雑なシステムに関しては生物学の分野です。「猫も人間もボールも皆空中で支えが無ければ落ちる」というような一番基本的な部分を扱うのが物理学です。
この後、都筑卓司氏の『パズル・物理入門』(講談社ブルーバックス)を読み返していて(都筑氏の著作はいずれも、易しい語り口にユーモアも利いていて、物理学の入門として愛読していました)、「エネルギー」一本でも良かったのかと気付かされましたが。
「キリストは本当にいたんですか?」
『新約聖書』を疑うことはできるけど、あれも信用できないこれも嘘じゃないか、と言い出したらキリがないでしょう(そこで恣意的になるという困った例もあります)。他の資料と矛盾するとか、何か根拠を挙げて初めて言えるのではないかと。イエスという人物を救世主(キリスト)としてキリスト教なるものが成立したのは紛れも無い事実なんですから。
もちろん、死んで3日後に生き返ったなんてことはそのままは信じられません(少なくとも歴史としては)。そこで「イエスの死後、『彼は救世主であり、一度死んで復活した』という信仰が広まった」という形で、可能な範囲までは信じて辻褄を合わせるのが通説になっています。
(もちろん、しかるべき根拠を挙げての「イエスは実在しなかった」説もあるのかも知れませんが、それはこの際置いておきます)
専門家からはどの程度満足していただけるか分かりませんが、人のことばっかり言ってるより、自分の無知を曝すのはお互い様ということで。その方が修正する余地もありますしね。
(芸術学2年 T.Y.)
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