オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
秋山登山

この風光明媚な光景。

紅葉もちょうどいい時期でした。
さすがに登山の荷物は少しでも軽くしたいんで、外国語の辞書やハードカバーを持って行きたくはありません。そこでこの際、3,4日くらい美術や哲学からは離れようと思って、読むものは文庫で文学中心にしました。ザッヘル=マゾッホ『毛皮を着たヴィーナス』(マゾヒズムの由来)、夏目漱石『三四郎』、そしてこの機に読んでおくかと思って急遽買った村上春樹『羊をめぐる冒険』(話題作『1Q84』は文庫化されてないのでやめました)…バラバラですが。しかも『羊をめぐる冒険』が三部作の三作目であることに後になって気付いたり…こういうことはしばしばやらかします。それでも作品は良かったんですけど。
まあ、歩きながらも学問めいたことやら何やら、相変わらず考えっぱなしでしたが。それで山小屋の布団の上で村上春樹を読みながらまどろんだりしてると得たいの知れない夢を見て…天啓が下るかと思いましたが、気のせいです。内容はすぐ忘れました。
結局、まずはそもそもの研究対象(今のところ哲学をやってる訳ですが、この場合――入門書から専門的な研究まで、たくさん出ているんですが――扱う哲学者自身の著作ですね)にじっくり取り組もうという当たり前のことを思い直しただけです。それだけのことを考えるのにこれだけ身体を使う必要があるとなると先が思いやられますが。
(芸術学2年 T.Y.) テーマ : 芸大・美大・その他美術系学校 - ジャンル : 学校・教育
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