オタクと形而上学(旧:山中芸大日記)
愛知県立芸術大学出身のある学生によるブログ。
例によって願いとその代償
かまくら崩落 男性死亡
八日午後二時二十分ごろ、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯の平湯バスターミナル駐車場で、平湯温泉観光協会員の男性三人が重機でかまくらを掘る作業中、添乗が崩れ落ちて二人が雪に埋まり、会社役員長瀬保洋さん(56)が搬送先の病院で窒息による死亡が確認された。もう独りは救出され、腕などに軽いけがをした。
(『中日新聞』2012年2月9日、第29面)
この平湯バスターミナルって、ちょうど私が昨年末に行って来たところなんですよね(「大きく予定の狂った旅行記」参照)。
このかまくら、「高さ12m、直径20m」とのこと。
たしかに雪を積み上げていて、これを加工するというのも聞いた覚えがありますが……こんな事故が起ころうとは。なおバスターミナルの写真は撮っていません。
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そう言えばすっかり言い忘れたままになっていましたが、前回の『海賊戦隊ゴーカイジャー』ではいよいよ「宇宙最大の宝」が登場しました。
そもそものゴーカイジャーの目的であったこの宝、一体何なのか、適当な形で誤魔化されはしないかと気になってはいましたが、無用の心配でした。正真正銘の宝です。
何しろ、願いを一つだけ叶えて、どんな風にでも宇宙を作り変えられる、というのです。過去に遡ってザンギャックが存在せず、滅ぼされた星が滅んでいなかったことにすることも。
ただ、その代償として全てのスーパー戦隊も消え、元々存在しなかったことになる、とも。
『仮面ライダーディケイド』と違って、『ゴーカイジャー』はメタ的な性格は弱く、過去のスーパー戦隊の世界が全て繋がっているという設定で、(二次創作ではなく)過去のスーパー戦隊のキャスト本人が出演していました。
しかし、今回ばかりはメタ的にも見えます。
つまり、宇宙を作り変える=世界設定を改変するということで、それによってスーパー戦隊は「海賊版」に取って代わられ、本物は存在しなくなる――と。
もっとも、スーパー戦隊の存在が完全に消えるなら、ゴーカイジャーの持っているレンジャーキーも消えるわけで、「海賊版」の戦隊すら消滅するわけですから、この類比が十分に有効とは必ずしも思いませんが。
いずれにせよ、前回のラストではザンギャックの艦隊が地球に総攻撃を開始したところで引きとなりました。
ここはやはり、スーパー戦隊の先輩たちを犠牲になどせず、実力でザンギャックを打ち破ってみせる、という王道展開が待っているところですね(荒川氏がここに来て奇を衒う可能性は低いでしょう)。
そうなるとやはり、メタ的展開という面は弱くなりますね。あくまで普通に戦ってザンギャックを倒すのである限り。
(芸術学4年T.Y.)
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