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一見凡庸な設定の大仕掛け

今日は大学のコンピュータ使用に関する講習等も含めると、朝から夕方まで大学にいた上、かなりの時間は授業なり講習なりを受けていました。まあ授業がない場合、空き時間に勉強して過ごす場所はまだ確保していないのですが(飲食禁止の図書館は私にとって必ずしも馴染む場所ではありません)。
コンピュータの講習ではセキュリティに気を付ける旨の話もされましたが……でも、最近接続しようとして「このサイトの安全性が保証できません」と言われたところは、まず大学のポータルサイトなのですが。

まだ知り合いもあまりいないのですが、二人ほどに声もかけられました。
一人は研究会で二度ほど会った方、もう一人は入試の時に顔を合わせたきりです(後者は会話した覚えもないのですが)。

帰ってみると不在通知が2通。
郵便局は宅配ボックスに入れてくれないのが難点です。

 ~~~

さて、昨日の続きです。

竹本泉氏の『あおいちゃんパニック!』と言えばもう30年近く昔の作品ですが、『なかよし』誌上でヒロインが宇宙人のラブコメをやったインパクトは大きかったはずです。
序盤、転校生のあおいちゃんの正体を詮索していた時に「地球人そっくりの宇宙人というのはありえない」と(至極まともなことを)言っておいて、やはり宇宙人だと判明すると「たまにはあるんだろ」と言って済ませてしまうという、SF的にもなかなかラジカルな作品でした。

あおいちゃんパニック! (2) (MF文庫)あおいちゃんパニック! (2) (MF文庫)
(2000/12)
竹本 泉

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それから20年ほど後の竹本氏の作品『トランジスタにヴィーナス』は23世紀の宇宙を舞台にしたスパイ物ですが、その最終巻では高重力の惑星育ちで高い身体能力を持つが、普段は薬で身体能力を抑えているという、あおいちゃんとほぼ同じ設定の人物が登場します。
同じエピソードで『あおいちゃん』に登場したほかの宇宙人が登場しているのを見ても、昔の作品を意識してもネタでしょう。
ただし、彼はあくまで地球人の子孫であり、高い身体能力も遺伝子改造によるもの(未来では遺伝子操作は当然のことという設定)。
あおいちゃんも同設定だったとすれば、筋は通ってしまいます。
まあ、『あおいちゃん』世界は(一応)現代日本であるという点で世界観は違いますが……あるいは『あおいちゃん』世界もコピー地球だったのか(地球のコピーが複数存在するという設定は『トゥインクルスターのんのんじー』にて登場)。

トランジスタにヴィーナス 7 (MFコミックス)トランジスタにヴィーナス 7 (MFコミックス)
(2004/09/22)
竹本 泉

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 (7巻が最終巻です)


他方、ゆうきまさみ氏の『鉄腕バーディー』は、宇宙人の捜査官バーディー・シフォンが地球人の中学生・千川つとむを間違って殺してしまい、以来二心同体で生活することになる――という『ウルトラマン』風設定ですが、バーディーは等身大、しかもグラマラスな美女で、さらにつとむとバーディーは完全に別人格で一つの身体に同居している(そのため、変身しなくてもいつも二人で話し合っている)というのが設定のポイントです。
これまた30年近く前の作品で、長い間未完のまま放置されていましたが、2003年にリメイクの形で復活。これまた掲載誌である『ヤングサンデー』が休刊するなどありましたが、『鉄腕バーディーEVOLUTION』として『ビッグコミックスピリッツ』に移り今でも連載中、ゆうき氏の最長連載となっています。


 (以下、ある程度のネタバレを含みますが)



モチーフはヒーロー物であるものの、リメイク版では様々な形で陰謀に関わる地球人や他の捜査官等の登場人物も大幅に増加、ストーリーはゆうき氏お得意の群像劇へと発展していきます。
とは言え、いわゆる人間ドラマが展開されるということは、宇宙人たちも人格的には地球人と変わらないということでもあります。特にバーディーの種族であるアルタ人は外見も地球人そっくりで、地球人と混血して定住している連中もいるという状況。この辺がSFとしては評価が微妙になるところ、と思われたかも知れません。

ところが、『EVOLUTION』にてある事実が問題になります。
高度に発達した科学を備えた宇宙人の世界にも進化生物学はなく、創造神話が今でも力を持っている、というのです。というのは、そもそも宇宙人の世界には古生物化石がないからです。
そしてそれは宇宙人社会の神権政治とも関連しています。

実は、1万年ほど前に異星に攫われてきた地球人がアルタ人の祖先であったとしたら…?

もちろん、それを行い、今でも神権政治的な権力を持っている「神祇庁」こそ、「本物の宇宙人」ということになります。
バーディーの追っていたテロリストであるクリステラ・レビの真の目的も、その神祇庁との対決にありました。

かくして、「地球人そっくりの宇宙人」という、SF的想像力を欠くように思われた設定は、物語の核心にある大仕掛けへと転じます。

この設定と『あおいちゃん』及び『トランジスタにヴィーナス』の共通点は明らかだと思います(ついでに言えば、あおいちゃんもバーディーも怪力が特徴のヒロインですが)。
まあ、「地球人そっくりの宇宙人」という設定を真面目に考えればここに行き着いてしまう、ということかも知れませんが。

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まとめteみた.【一軒凡庸な設定の大仕掛け】

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Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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