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元から断つということ

『好敵手オンリーワン』の2巻についてはもう一つ、忘れていたことがありました。
帯の情報です。

好敵手オンリーワン2 帯

本作は1巻にも同作の他社刊行作品である『羽月莉音の帝国』の広告があったと記憶しています。同レーベルの他作品はそれほどチェックしていませんが、はてこんなことがそうそうあったか……(もっとも、星海社は講談社系列のようですが)
ただ、どこが権利を持っている云々よりも、作品が作者のものであり読者のものであることを重視してくれるところというのは印象が良いものです。

それはそうと、作者も長編シリーズとなると予告している新作の触れ込みですが、「目的は政治の頂点。手段はアイドル――」とのこと。
『SSガール』や『帝国』に引き続き政治的な革命を目指す話なのでしょうか。

ただいずれにせよ、テーマがアイドルとくれば芸能界関係のヤクザは絶対に登場するだろうな、と。

 ~~~

そんな繋がりでヤクザの話をもう少し。
今では警察臨時職員の「暴排先生」が学校にやってきて、暴力団の怖さを教える「暴排授業」をやっていたりもするとか。これも暴排条例を全国に先駆けて施行した福岡県で始まったことのようです。
しかしそれに関して、先日紹介した『ヤクザに弁当売ったら犯罪か?』は以下のように書いていました。

 私のようなヤクザの家に生まれた生徒のことをどう考えているのかはあえて問うまい。しかし、一番重要なのはヤクザがどれだけ恐ろしいかといった恐怖感を教え込むよりも、何故ヤクザが存在するのか、どうすればヤクザという人生を選ばずにすむのか、根本を考えさせるのが学校教育の役割ではないだろうか?
 (宮崎学『ヤクザに弁当売ったら犯罪か?』、ちくま新書、2012、p.158)


そうした存在理由があったことからある種の「ヤクザ必要論」を唱える宮崎氏の主張は割り引いて読むべきかも知れませんが、この箇所に関しては同意します。
子供たちがヤクザになる理由はもっぱら「ヤクザに憧れて」だと考え、恐怖感を植え付ければそれを防げると考えるのは、「必要に迫られて/そうするしかなかったから」ヤクザになる人の存在を無視していると言われても仕方ありません。

現実から目を背け、「元から断つ」気がないのは、一体誰なのでしょうか。

しかし、理由など問い、そこまで遡るのは面倒臭いものです。だから手っ取り早く敵を作りたい人はそれを問うのを嫌う――


そう言えば、阪神大震災の時に一番活躍したのは自衛隊と山口組だったというのは有名な話かと思っていましたが、もう旧聞に属することですし、忘れられ始めているのでしょうか。
まあ東北ではまた事情が違うでしょうし、それと昨年の震災の復興状況とに関係があるのかどうかは分かりませんが――

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『好敵手オンリーワン』の2巻についてはもう一つ、忘れていたことがありました。帯の情報です。本作は1巻にも同作の他社刊行作品である『羽月莉音の帝国』の広告があったと記憶しています。同レーベルの他作品はそれほどチェックしていませんが、はてこんなことがそうそう...
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T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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