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何が活かされているか

さて、アニメ『這いよれ!ニャル子さん』も10話まで消化となりました。
あまり原作からの違和感やら不満やらばかり言うことになっても……と思いちょっと感想を控えていましたが……

第9・10話は原作3巻――「イースの偉大なる種族」編です。
イースの偉大なる種族のイス香の手違いになより、真尋とニャル子の精神が入れ替わってしまう話です。

……どっちが喋っているのやらかなり混乱しそうになりましたが、これ、声優は変えていない、つまりニャル子の身体に真尋の精神の方はニャル子の声の阿澄佳奈、真尋の身体にニャル子の精神の方は真尋の声の喜多村英梨……ですよね。
お互いのキャラを見事演じきっていましたね。本当に印象が変わるもので……これは成功ではないかと。

例によって細部は省略しつつ、大筋は原作通りでこの話も2話で完結。
そして残り2話はどうやらアニメオリジナルエピソードをやって終わりのようです。
やはりハス太・ルーヒーの登場編(原作4巻、アニメ第4~6話)にだけ3話使ったのが目立ちます。そしてそのため、今回のエピソードでは原作よりメンバーが多くて(原作ではハス太加入前)、戦わせる余地もありそうにも関わらず、戦闘シーンの盛り上がりがないのも気にはなりますが……

ついでに言えば、ニャル子と真尋の声優の演技には感嘆した分、ルーヒーには違和感が残ります。

「服装のたるみはSAN値のたるみ。私が教壇に立つからには、たるみは絶対に許さないわ」
 クールビューティーという言葉が似合うルーヒーにそう言われると、クラスメイト達は弾かれたように己を省みて、服装を正した。どうでもいいが一般市民の前でSAN値とか言うな。
 (逢空万太『這いよれ!ニャル子さん8』、ソフトバンククリエイティブ、2011、p.100)


「何をぐずぐずしているの」
 見かねたのかルーヒーがすぐ側までやってきた。スーツを着た美人に切れ長の瞳で見下ろされると、中身は案外駄目邪神なのだと分かっている真尋でも気後れするものがある。
 (同書、p.102)


アニメの第7話以降ではこの「クールビューティー」な印象は希薄で、「可愛い系」の感が強いですね。声だけの問題ではなく、台詞を見ても、当初はぶっきらぼうな中で気が付けばハス太とフラグが立っていた原作と違って、すでに「優しいお姉さん」になっている印象が……

それと、本来ならイースの偉大なる種族は未来から精神のみを飛ばしてこの時代の人間と精神を入れ替えていて、だからこそ間違ってニャル子と真尋の精神を入れ替えてしまったりしたのですが、アニメでは帰り際に「記憶は消しておきますョ」と言って、しかも珠緒に記憶が残っていたりと、何だか単に憑依していたような扱い……
しかもその後でぬいぐるみの姿でまた来ていますし(原作でも9巻ではフィギュアのような姿で再登場しましたが、これはヨグソトスの能力によるものなので…)。それが出来るなら精神交換云々は何だったのか。
とは言え、そうした少々妙な点を押してでもイス香と珠緒の関係を描いたのは良かったかも知れません。原作でも珠緒のことを気遣い続けているイス香はなかなか印象的ですが、その辺を描いた7巻の短編などは(たとえアニメの続きがあろうと)アニメ化されそうにありませんでしたからねぇ。


ちなみに、アニメでのイス香のぬいぐるみ形態は「球根のような姿」という原典準拠の記述に準じていますが、原作9巻で再登場した時はと言うと……

イス香(フィギュア)
 (『這いよれ!ニャル子さん9』、2012、p.89)

何だこの萌え化したドラえもんのようなもの(髪型はちょっとまどか風ですが)。

作者はあまりキャラの外見のことは考えていないようで、たとえばいつぞや引用したクー子の容姿にしても、結局はっきり指示されているのはほぼ「赤い髪のツインテール」と「無表情」のみですしたが、今回もはっきりした描写は二頭身の少女フィギュア(つまりはねんどろいど風)という点のみ。
ここでこういうネタにしてくるイラストの仕事っぷりも見事ですね。

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さて、アニメ『這いよれ!ニャル子さん』も10話まで消化となりました。あまり原作からの違和感やら不満やらばかり言うことになっても……と思いちょっと感想を控えていましたが……第9・10話は原作3巻――「イースの偉大なる種族」編です。イースの偉大なる種族のイス香の...
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Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
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