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レントゲンと言えばやはり病院のイメージ

ネタの整理も遅々として進まないので、小さい話でお茶を濁させていただきます。

なぜ病院や健康診断ではX線撮影レントゲン撮影と言うのでしょうか。
X線撮影は、人体以外にも使われます。
たとえば文化財調査

ミロ《鏡を見る女》
 (ホアン・ミロ《身だしなみ》)

こんな絵画もX線で撮影すると――

ミロ《鏡を見る女》(X線)

画面が9分割されているのは、おそらくフィルムのサイズの制約から分けて撮影したためでしょう。
絵画の場合、鉛白のような重い元素を含む絵具を厚く塗っているところほどX線を通さないので、白く移ります。

さて、病院や健康診断では「レントゲンを撮る」と言います。撮影された写真のことも「レントゲン」と言ったりします。
文化財調査や保存修復の現場で「美術品/文化財のレントゲンを撮る」と……もしかしたら言わないとは言い切れないかも知れませんが、やはりあまり言わない気がします。その手の内容について書かれたテキストを見ると「X線写真」「X線撮影」といった言い回しが多いですね。

念のため、X線を発見した人の名前がレントゲンです。もちろん「X線」というのは未知数を表すxを使った命名です。
英語では X-ray の名称が一般的で、実は Roentgen rays (レントゲン線)という名称もあるのですが、ほとんど見たことがありません。撮られた写真に関しては radiograph (直訳すれば「放射線写真」とでもなるのかも知れませんが、X線写真を指す名称です)の名が一般的ではないでしょうか。
フランス語やイタリア語に関しても用法は似たようなもののようです。
他方で、レントゲン氏の本国ドイツでは Röntgenstrahlen (レントゲン線)と Röntgenaufnahme (レントゲン撮影/写真)という名詞が一般に用いられているようで(私が見た用例はごく限られていることは断っておきますが)。

以前は医者のカルテはドイツ語が基本だった(「カルテ」という名称もドイツ語)といった事情との関係は未確認です。

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T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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