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敵襲はないが色々と重大事あり――『問題児たちが異世界から来るそうですよ? 降臨、蒼海の覇者』

気分的には二日酔い……ということもないつもりでしたが、気が付けばいつも以上に寝ています。
やはり疲れていますね。

 ~~~

さてライトノベル。今回はも『問題児シリーズ』第5巻です(作品紹介および過去の巻については「大スケールと爽快さ――ライトノベル『問題児シリーズ』」「ラスボス登場か――『問題児たちが異世界から来るそうですよ? 十三番目の太陽を撃て』」)。

問題児たちが異世界から来るそうですよ?  降臨、蒼海の覇者 (角川スニーカー文庫)問題児たちが異世界から来るそうですよ? 降臨、蒼海の覇者 (角川スニーカー文庫)
(2012/06/30)
竜ノ湖 太郎

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今回はいわゆる敵襲はなし。前巻に引き続き部隊は南の地「アンダーウッド」で、収穫祭のメインとなるギフトゲーム「ヒッポカンプの騎手」が山場となります。
まあこのゲームを巡っても、勝者に与えられる恩恵がかかっていたり、味方側を侮辱する嫌な奴として登城したヒッポグリフのグリフィスとの政治的事情も絡んだ戦いがあったりしますが、しかし今回登場する最大の敵は、以前から名前も出ていた西遊記の斉天大聖の弟分である覆海大聖・蛟魔王です(ちなみに、プロローグは白夜叉が平天大聖・牛魔王に会いに行く場面だったりします。牛魔王自身は登場しませんでしたが……)。
まともに体術で戦って十六夜以上という相手がついに登場。もっとも、今回は全力での対決には至りませんが、今後待ち構える敵との対決と、それに向けたパワーアップイベントも期待させる楽しみな展開です。

ちなみに表紙は白夜叉。東の階層支配者(フロアマスター)にして14の太陽の主権を持つ神にして元・魔王ですが、外見は幼女で中身は黒ウサギにエロ衣装を着せたがるセクハラ親父でした。

「そうだッ!! 真の芸術は内的宇宙に存在するッ!! 乙女のスカートの中身も同じなのだ!! 見えてしまえば只々下品な下着達も――見えなければ芸術だッ!!!」
 (竜ノ湖太郎『問題児たちが異世界から来るそうですよ? あら、魔王襲来のお知らせ?』、角川書店、2011、p.135)


という(しょうもなさにおいても)不朽の名台詞を放っていました。

しかし、幼女の姿は仏門に帰依して力を抑えていたことによるもので、前巻では魔王の大規模な襲撃に対し、ついに仏門に神格を返上して本来の力を取り戻していました。その姿が今巻にてようやく公開。
大人の姿になってあのノリで大丈夫か――という思いもありましたが、予想以上に美人だったのでまあいいか、と。
しかし本当にノリは相変わらずで、どさくさ紛れに、

「――というわけでッ! 収穫祭のメイン・ゲーム・“ヒッポカンプの騎手”の水馬の貸し出しはッ!!! 全員、水着の着用を義務とするっッ!!!」
 (竜ノ湖太郎『問題児たちが異世界から来るそうですよ? 降臨、蒼海の覇者』、角川書店、2012、p.153)


とやりたい放題。そんなしょうもない理由で定番の水着回です。ただしあくまで騎馬レースなので泳ぎません。

ところでシリーズ第3巻『そう……巨龍召喚』で、耀の相棒の三毛猫が盗み出した十六夜のヘッドホンですが、一度壊れて、耀が自分の世界から取り寄せる形で代わりの品を手に入れるも、ついに返還されないままです。

「あのヘッドホン………市販のものじゃなくて、友達の作品だったらしくて………」
「………それは、」
 飛鳥も、そこでようやく察した。
 あの十六夜の事だから、素直に謝った相手を深く咎めることは無かったのだろう。しかしヘッドホンの過去を聞いて、渡すに渡せなくなってしまったのだ。
 手製の物と市販の物とでは、送り主が込めていた想いが違う。代替え品を渡すのは逆に相手の気持ちを逆撫でるかもしれない。
 (同書、p.75)


とは言え、自分のヘッドホンがどうなったのか十六夜が聞く場面もないというのはどうも釈然としませんが、実はそれはザ・スニーカーWebの短編にて少しだけ描かれています。
ただ続けて、

(………あれ? でも………それ、おかしくないかしら? オリジナルの作品だったというのなら、どうして同じトレードマークが?)
 (同書、pp.75-76)


耀がいた世界はかなり未来の世界のようですが、そこには十六夜の持っていたオリジナル作品と同じマークの品が。
今巻では、飛鳥のいた世界(戦後すぐ)と十六夜の世界の歴史との違いも示唆されていますし、もしやこれは3人の世界の分岐に関わる伏線として引っ張るのでしょうか。
同時にまた今巻では、十六夜の出生に関する話も出ています。いよいよ謎に包まれていた彼の能力にも触れられる時が来るようです。

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T.Y.

Author:T.Y.
愛知県立芸術大学美術学部芸術学専攻卒業。
2012年4月より京都大学大学院。

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